仕事
北海道でITエンジニアとして働く・移住する
ITエンジニアは、北海道移住において特殊な立場にあります。仕事を現地で探さなくても、今の仕事を持ったまま移れる可能性があるからです。そのぶん選択肢が広く、どのルートを選ぶかで準備がまったく変わります。
3つのルートがある
1つめは札幌で転職するルート。道内のIT求人は札幌に集中しており、職場の選択肢と年収の水準はここが最も高くなります。通勤前提の生活を選ぶなら、車がなくても暮らせる数少ない地域でもあります。
2つめはリモートワークのまま移住するルート。収入を保ったまま住居費を下げられるため、家計面では最も有利になりやすい形です。
3つめは地方で働くルート。数は限られますが、自治体のDX関連や地域おこし協力隊の枠でIT人材を募集している例があります。更別村のように「スーパービレッジ構想」を掲げてデジタル技術の導入を進める自治体もあります。
移住支援金は、テレワークでも対象になることがある
移住支援金は「移住先で就業すること」が要件になっているものが多い一方、テレワークでの移住を対象に含めている自治体があります。知内町の移住就労者支援事業は、東京23区から移住して指定法人に就職した方に加えて、テレワーク勤務を行う方も対象としています。
つまり、今の会社に籍を置いたまま移っても支援金を受け取れる可能性があります。ただし要件は自治体ごとに異なり、年度でも変わります。「テレワークが対象か」を必ず窓口で確認してから動いてください。
テレワーク要件がある場合、勤務実態の証明を求められることがあります。会社の在宅勤務規程や雇用契約の確認も先に済ませておくとスムーズです。
通信環境は、移住先を決める前に確認する
リモートで働くなら回線が仕事道具です。光回線が使えるか、携帯キャリアの電波が入るかは市町村どころか地区で変わります。とくに山あいや離島では、事前確認を怠ると仕事にならないことがあります。
お試し移住の住宅を使えば、実際にビデオ会議をつないで確かめられます。多くの自治体が1週間から3か月の滞在制度を持っているので、契約前に自分の働き方で試しておくのが確実です。
- 光回線の提供エリアか(住所単位で確認する)
- 携帯キャリアの電波状況(バックアップ回線として重要)
- 停電・吹雪の際の備え(冬は停電が起こり得ます)
- 近隣にコワーキングスペースがあるか
住居費の差が、そのまま可処分所得の差になる
リモートで収入が変わらないなら、住居費の低い地域に移るほど手元に残ります。そのうえで住宅取得の助成を使えば、家を持つハードルは本州の都市部と比べものになりません。
子育て世帯なら、医療費・保育料・給食費の助成も効きます。毎月の固定費が下がる制度は、一度きりの支給より長く効きます。支援制度のまとめページで、住宅と子育ての両方が手厚い自治体を探せます。
よくある質問
- 北海道でITエンジニアの求人は札幌以外にもありますか?
- 数としては札幌に集中しています。旭川市・函館市・帯広市などにも求人はありますが、選択肢は限られます。地方で働きたい場合は、自治体のDX関連の募集や地域おこし協力隊の枠、あるいはリモートワークで今の仕事を続けながら移住する形が現実的です。
- リモートワークのまま移住しても支援金はもらえますか?
- 自治体によっては対象になります。知内町の移住就労者支援事業は、東京23区から移住して指定法人に就職した方に加え、テレワーク勤務を行う方も対象としています。ただし要件は自治体ごとに異なり年度でも変わるため、転入前に必ず窓口で確認してください。
- 地方でも通信環境は問題ありませんか?
- 市町村どころか地区によって変わります。光回線の提供エリアかどうかを住所単位で確認し、携帯キャリアの電波状況も見ておいてください。多くの自治体がお試し移住の住宅を用意しているので、契約前に実際にビデオ会議をつないで確かめるのが確実です。
- 冬にリモートワークで困ることはありますか?
- 停電と暖房です。吹雪や着雪で停電が起こることがあり、リモート会議中に落ちるリスクがあります。モバイル回線のバックアップと、停電時の暖房手段を用意しておくと安心です。住宅の断熱性能も、在宅時間が長いほど電気・灯油代に効いてきます。